シャウアプフ

Posted by ウキウキ♪ - 11月 29th, 2014

知的な蝶のキメラアントであるシャウアプフが、最も恐れていたキメラアントらしい生き方(人間に対する 一方的な食糧化・道具化)を否定するかもしれない王の新たな知性と感情の芽であった。

キメラアントの王は、人間を生きるべき個体と処分すべき個体に分ける『選別』を実施しようと考えていたが、その選別基準は唯一『個体としての生命 力・健康性・戦闘能力』であり、簡単に言えば個体としての腕力(暴力)が強いか弱いかでしかなかった。
キメラアントの優生学である。王はシャウアプフに 即日借り入れ『選別の基準に照らせばコムギはどうなるのか』と問うと、プフは即座に『盲目で生命力が弱いため、真っ先に処分されることになるでしょう』と答えた。
王は自らの精神を理由は分からぬが共鳴させるほどの軍儀の才覚と発想を持ったコムギが、キメラアントの選別においては即座に抹殺されるゴミ屑のよ うな扱いしか受けられないことに疑問を抱き、『暴力の強さだけで規定される階層構造に当てはまらない強さの可能性』と『そもそも自分のような支配するのみ の暴力的存在が世界に生み出されてきた根本の意味』に想像力を巡らせる。

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